2017年12月09日

畳の寸法取り

今日は畳の寸法、いわゆるサイズについて。

よく、
「畳って決まったサイズだから、工業製品みたいに同じサイズで作ればいいんじゃないの?」
って言われますが・・・

畳のサイズは地方によってさまざまです。サイズも決まっています。だからといって一律同じサイズではないんです。

例えば京間(主に近畿・中国・四国)95.5×191.0×5.5と記されています。

だからこのサイズでたくさん作ればいいんじゃないの。と。

でも、その家ごとに、ぴったり合うように畳で調整しているんです。

これはドアや障子、ふすまなどにもいえるんですが。

建物のなかで畳は最終的に入れるものですので、

出来上がった形に応じてぴったり合うように寸法を取り、畳を納めていかなければなりません.

一見縦と横を図ればよいと思われがちですが、

和室は真四角ではなく、厳密に言うとねじれたり曲がったりゆがんだりしています。


家を建てる時を想像してください・・・軸をつくって、柱を立てて、壁をつくって…
木材によっても、その家によっても、少しずつ異なってくるんです。
また、同じ家でも、時間が経って、家自身の重さによってすこーし傾いたり、斜めになったり、なんてことも。

だから、畳やドア、ふすまなど最後にいれるときに、「微調整」が必要となってきます。

そこが職人技なんです。

たたみ職人も寸法を取って、「その家ごと」「その時期」にあったかたちで
ぴったりとあうように畳を張り替えていきますよ!



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Posted by 東伊豆町*山本畳店 at 10:00 │たたみについて